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【家計管理】エクセルで複式簿記の家計簿を作る方法|第一回:勘定科目リスト

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我が家で使っている、エクセルを使った複式簿記の家計簿(エクセル複式家計簿)を作る方法を紹介します。

この記事は第一回として勘定科目リストを作っていきます。

事務的な作り方だけではなく、「どうやって自分の価値観に合う家計簿が作れるか」についても深く考えていきますので、ぜひ参考にしてくださいね。

あがぺい
あがぺい

せっかく自作するんだから、自分だけのオリジナリティあふれる家計簿がいいですよね!

エクセル複式家計簿シリーズ

エクセル複式家計簿のまとめ記事

第一回:勘定科目リストをつくる ←この記事
第二回:仕訳帳をつくる
第三回:集計表をつくる
第四回:締め切りと繰り越し
第五回:損益計算書と貸借対照表をつくる

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あがぺい
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エクセル複式家計簿の全体像

エクセル複式家計簿をつくる第一歩目なので、まずは全体像をお伝えしていきます!

エクセル複式家計簿の仕様

我が家で使っているエクセル複式家計簿はこのような仕様になっています。

  • あなたの価値観に合った家計簿にできる
  • 損益計算書(PL)と貸借対照表(BS)が作れる
  • エクセルのワークシートは3つ(勘定科目リスト・仕訳帳・集計表)
  • 数式とピボットテーブルを活用して作業を楽にする
  • マクロは使わない
  • 減価償却などは行わない

ポイントは作り手の価値観を反映したオリジナリティと、財務諸表(損益計算書と貸借対照表)を作れる実用性だと思います。

また、あまり難しいことはしたくないので(できないので)、マクロは使いません。
自由度の高いピボットテーブルで集計していきます。

家計簿ですので面倒くさい減価償却や経過勘定は行いません!

ピボットテーブルとは?
エクセルに備わっている集計機能です。月ごとの支出や、項目ごとの資産額を簡単に見ることができます。データを正しく入力していないと変なことが起きるのでちょっとコツが必要。
マクロとは?
エクセル上で作業を自動で行ってくれる機能です。決まった作業や繰り返し作業にはもってこいですが、プログラミングの知識が必要なので手出し無用です。

各ワークシートのつながり

3つのワークシートは以下の図のように連携させています。

集計表と仕訳帳と勘定科目のつながり

それぞれサクッと説明します。

勘定科目リスト

勘定科目リスト

まずは勘定科目リストで分類を整理しています。

  • 食費
  • 娯楽費
  • 住宅費

といった項目のことですね。

お金のカテゴリーに関する考え方は個人で違うはず!
自分に合った勘定科目で家計簿を作ると使いやすさもアップしますよ(詳しい勘定科目の作り方はこの記事の後半でお伝えします)。

仕訳帳

仕訳帳

仕訳帳のワークシートには日々の取引を記入しています。

複式簿記なので借方と貸方の2行分を入力する必要があり、ふつうの家計簿よりも時間はかかりますが、そのおかげで資産や負債まで管理することができます

このとき、勘定科目リストを参照することで入力間違いやタイピングにかかる時間を減らしています。

集計表

ピボットテーブルを使った集計表

集計表は財務諸表をつくるワークシートです。

仕訳帳でつくったテーブルを参照したピボットテーブルを作成し、それを元にして財務諸表を描くようにしています。

複式家計簿のゴールは財務諸表をつくることです!

勘定科目リストの全体像

では、本題の勘定科目リストに話を移していきます。

勘定科目は6分類

貸借対照表と損益計算書

私は勘定科目を大きく6つに分けました。
6つのカテゴリーがあれば、最もかんたんな財務諸表をつくることができるからです。

  1. 資産
  2. 負債
  3. 純資産
  4. 収入(収益)
  5. 費用
  6. 損益(利益)

①②③がBSに、④⑤⑥がPLに該当します。

勘定科目は3階層

6つのカテゴリーそれぞれの中で3つの階層を使って細かく分類しています。
このとき、3桁の科目CD(コード)を使って階層を表現します。

上で示した6分類を百の位で分けた表がこちら。

科目CDグループ
100番台資産
200番台負債
300番台純資産
400番台収入
500番台費用
600番台損益

4桁にして4階層にもできますが、管理が大変そう・・・

十の位は中分類

十の位は中分類です。

自分自身が「ひとまとめにしたほうが管理しやすい」と思う分類でまとめました。
カテゴリーの分け方が家計簿の個性になりますよ。

例えば、我が家の資産は下の表のように分類されています。

科目CDグループ
100番台現預金
110番台海外株式
120番台国内株式
130番台不動産

人によっては「株式でひとまとめにしたい」「つみたてNISAやiDeCoといった制度で分けたい」と思われるかもしれませんね。

「最終的にどうやって集計したいか」によって変わってきます

一の位は小分類

最後に一の位で分類を確定させます。
「これ以上分ける意味はないかな」と思うところで決めるのがいいでしょう。

例えば我が家はこんな感じです。

科目CDグループ
100現金
101◯◯銀行
102△△銀行
110楽天VT
111楽天VTI

勘定科目リストの全体像

おおまかに6つに分ける
資産、負債、純資産、収入、費用、損益

3桁の科目CDを使って3階層で分類する
資産ー現預金ー現金、など

・「どうやって管理したいか」の考え方で個性を出す!

勘定科目を決める3つのポイント

続きまして、勘定科目を決める3つのポイントを考えてみました。
それがこちらです。

  1. 家計簿の目的を明確にする
  2. 価値観を反映させる
  3. 細かくしすぎない

自由で個性豊かな勘定科目を作るヒントになれば幸いです。

価値観を入れなくていい勘定科目

300番台の純資産と600番台の損益は個人の価値観はあまり関係ありません。

基本的にこれらは他の科目の差額から出すので、特に中分類も小分類も必要ないです。

以下のように設定します。

科目CDグループ
300純資産
600損益

①家計簿の目的を明確にする

ひとつめは家計簿の目的を明確にすることです。

勘定科目は後で変更するのがとても大変!
あらかじめ目的をおおまかにでも決めておいたほうがよいでしょう。

  • 資産を細かく管理したい
  • 家計の健康状態を知りたい
  • 無駄遣いがどこに潜んでいるか見つけたい
  • FIRE(早期リタイア)に必要な資産額を算出したい

などなど、自身の目的にあった勘定科目に設定することが大切。

目的と合っていない勘定科目だと、せっかくできあがった財務諸表を見ても「さて、何をすればいいんだ?」と思考停止してしまうかもしれません・・・

あがぺい
あがぺい

せっかくの家計簿がムダになるのはもったいないです

例)老後資金を管理したい

NISAとiDeCoは老後資金のためにやっているよ

例えば「老後資金を管理したい」という目的があったとします。
この方の場合、老後資金を中分類とし、その下にNISAやiDecoを入れるのがよさそうです。

そうすることで銀行預金・NISA・iDecoが”老後資金”にまとまり、集計が楽に済みます。

科目CD中分類小分類
110老後資金◯◯銀行
111老後資金NISA
112老後資金iDeCo

さらに、

  • 老後資金以外の資産から移動できるものがないか
  • 今までのペースだといつまでに目標額に到達するか
  • NISA、iDeco以外にできることはないか
  • 評価額が暴落したときの備えはあるか

といった様々な観点から家計簿を眺めることができますね。

例)FIREに必要な資産額を知りたい

サイドFIREしたいから、毎年の生活費を把握しておきたいな

いま流行のサイドFIREを目指す人は、最低限の暮らしに必要な生活費を把握することが重要になります。
そんなときは費用の分類をざっくりと生活費とゆとり費に分けるなんていかがでしょうか?

科目CD中分類小分類
510生活費食費
511生活費住宅費
512生活費消耗品
520ゆとり費外食費
521ゆとり費レジャー

510番台の生活費をまかなえるだけの資産所得があればサイドFIREできるはずです。
1年間の支出を把握できれば、それに必要な資産の額も見通しがついてきます。

  • このままのペースだと何年後にFIREできるか
  • リスクを取りすぎていないか
  • 固定費を下げて目標額を下げられないか

家計簿を眺めながら、そんなことを考える習慣が付きそうですね。

サイドFIREって?

FIRE(早期リタイア)の中でも、「やりたくない仕事はしない。好きな仕事をする」というスタンスのリタイア。最低限生きていくのに必要なお金は資産から得て、浪費にまわすお金は好きな仕事で賄うような生活を目指した生き方です。

★お金の基本が超わかりやすく学べるこちらの書籍もオススメです。

②自分の価値観を反映させる

ふたつめは自分の価値観を反映させることです。

人それぞれ、お金に対する価値観が違います。

  • 車社会だから車関係は生活費だ
  • 本は自己投資だ
  • サブスクは生活に欠かせないものだ

と思う人もいれば、

  • 車は金食い虫の浪費だ
  • 本は娯楽費だ
  • サブスクは贅沢費だ

と思う人もいるでしょう。

何が何に含まれるか、自分の価値観に合わせて決めてくださいね。

私は”インフラ費”という科目で家賃・水道・光熱費・NHK・通信費・アマゾンプライム会費をまとめています。これらはほぼ固定費だと思っています。

③細かくしすぎない

最後は分類を細かくしすぎないことです。

細かくなると管理が煩雑になります。
毎日の仕訳も重労働です。

中分類と小分類をうまく活用して面倒くさくならない量に抑えておきましょう。

私は最初のころ、”現金”と”電子マネー”を分けていました。しかし途中で面倒くさくなって現金に統合しました。他にも分類に困ったときのために、”生活費”や”ゆとり費”といった何でもありな科目を用意しています。

家計簿は目的ではなく手段です! あまり神経質にならないようにしましょう。

勘定科目リストを作ろう

勘定科目が決まったら、さっそくエクセルでリストを作っていきましょう!

勘定科目リスト作成の流れ

エクセルで3つのワークシートをつくる
エクセルのワークシート

最初に3つのワークシート、勘定科目リスト・仕訳帳・集計表を準備しておきます。

勘定科目リストを埋めていく
勘定科目リスト

勘定科目リストのワークシートのA1セルから科目コード、分類、勘定科目、メモといった感じで表を作っていきましょう。

表が出来上がったらテーブル化する
テーブル化する

このリストをテーブル化しておくと便利です。
まずは表の全範囲を選択してください。

[挿入]タブから”テーブル”を選ぶ
テーブルを挿入する

範囲を確認してOKをクリック
テーブル範囲を指定する

これにてテーブル化が完了です。

テーブル化の完了
テーブルのデザインを決める
テーブルデザインを選ぶ

テーブルのデザインは[テーブルデザイン]タブから変えられます。もちろん変えなくてもOKです。

テーブルの名称を決める
テーブル名をきめる
[テーブルデザイン]タブの左にある”テーブル名”を決めます。
分かりやすく「kamoku」でいいでしょう。

完成!

これで勘定科目リストは完成です。

デモ用につくった勘定科目リスト

デモ用につくった勘定科目リストを具体例として載せておきます。

勘定科目リストの例

第二回以降はこのリストを使って仕訳などをやっていきます。


以上で、エクセルで複式簿記の家計簿を作る方法の第一回:「勘定科目リストの作り方」を終わります。

あがぺい
あがぺい

お疲れさまでした!

>>>第二回:仕訳帳の作り方へ

エクセル複式家計簿シリーズ

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